夏も終わったので、久しぶりに全体ミーティングを行いました。この日は貴重な地図を多くお披露目する予定だったので、研究員の友人や家族を誘っての参加を可能な日にしました。先日カルカルでご一緒した手描き地図推進委員会の赤津直紀さんやまちひとこと総合計画室の田邊寛子さんが来てくれた他、最近調布市に引っ越してきたばかりのKさんとTさん、古地図好きのIさん、カルカルで物販を手伝ってもらった地理学科出身のAさん、顧問のmariさんの息子さんが来てくれました。
人が集まるまでは、まず最近国内で集めた地図の中で参考になりそうなものを廻覧。福井と金沢のドライブマップ、南アルプス早川町口コミ観光マップ、博多天神のまち歩きマップ、田邊さんからは新潟の小路めぐりマップ、大田区のまちあるき地図、かわめぐり地図、うつりかわり地図、彦根のぶらひこねマップの新作を見せて頂きました。
そして本日のメインスタート。顧問の小室さんの分間江戸大絵図。この地図、親戚が小室さんのお母さん宛てに送った壺の包装紙として小室家にやってきたそう(浮世絵の逸話みたい!)。貴重な地図だと気付いた小室さんは近所の経師店に持って行き、穴をふさいで裏貼りし、表紙と箱を作ってコレクションに加えたそう。
東京駅どこ?表参道どこ?麹町どこ?と誰かが言う度にみんなで探して指さして、とても盛り上がりました。
次は江戸切絵図が登場! 読売新聞が販促品として作り配ったものだそうです…なんという太っ腹。分間江戸大絵図と縮尺がほぼ同じなので見比べて楽しむことができました。
次は明治十四年測量の地図、東京近傍第五號(第一師管地方迅速測図)。これまでと打って変わり、建物のひとつひとつも影付きで書き込まれた正確な古地図。この細かい線はどうやって印刷?と思ったらエッチングによる銅版画だそうです。
続いて、小森が1ヶ月少々のヨーロッパ滞在で買い集めた地図のいろいろ。バルセロナの古い都市計画図を使用した名建築マップに始まり、ドイツは豊作でハイデルベルクやローデンブルクの絵本の様な鳥瞰図、油絵の具で描かれた南ドイツのお城マップなどなど。写真はハイデルベルクのサイクリング&トレッキングマップ。GPS付きのiPhoneやアンドロイドで使える距離を計算するための透明シートの付録付きでした。
写真はイギリス製のフィレンツェとロンドンのマップ。ポケットサイズですが開くと特徴的な折りが広がるようにデザインされておりおもしろい地図です。ポルトガルの地図も3種類ほど紹介。中でもLISBON walksというカード式の散策地図はとても気に入ってるものなので、事あるごとに地図好きの皆さんに見てもらってます。この地図についてはこのブログでも改めて紹介したいです。
Herb Lester Associatesというイギリスのメーカーが出すシリーズは、都市ごとに別のイラストレーターを採用し地図とおすすめスポットをA3サイズ(折りたたんでA6サイズになる)にまとめたシリーズ。パリだけでも、家族で過ごすパリ、ひとりで過ごすパリ、見つける喜びのパリといろんな種類があり、それぞれのテーマに合わせたイラストとスポット紹介がコンセプチュアルでおもしろい地図でした。
たくさんの地図を見終わったあとは食事タイム。横山研究員の”けいくんカレー”。鶏胸肉とトマトのカレーです。ふみよ研究員からはだいこんサラダとバターナッツのスープ。研究員4名+顧問2名+ゲスト7名の総勢13名でテーブルを囲みました。食後は顧問のmariさんが作ってきて下さったチーズケーキとコーヒーを頂きながら、10月に地元の方向けに開催する仙川町歩きの打ち合わせをしました。
地図好きが集まり、たくさんの地図を見て盛り上がったこの日。とても有意義な時間を過ごすことができました。来て下さったゲストの皆さん、ありがとうございました(^_^)/