所長の小森です。今年もあと約3時間。駆け込みのブログ更新もこちらで最後です。今年の仙川地図研究所は見る知る歩くせんがわ地図を筆頭に3つの地図を制作し発表することができました。来年はより研究に力を注ぎ、新たな地図をたくさん皆さまにお届けしたいです。

今年参加させてもらったトークイベントで「あなたにとって地図とはなんですか?」と聞かれ、「私にとって地図とは文学です」と答えました。たった紙1枚の地図から想像できることはとても多く地図を見て空想で旅をするということは、本を読んで脳内で物語を再生する時と同じ感じがします。

子供の頃に大好きだった地図と言えば、ルース・ガネットの『エルマーの冒険』やスティーブンソンの『宝島』、国内だと中川李枝子さんの『たんたのたんけん』に出てくる地図。そして初代ゲームボーイで遊んだRPGゲームの中に出てくる1色のドットで描かれたマップ。どれも想像力が刺激されるシンプルで美しい地図でした。個人的にはこれらの様なミニマムな作りの地図が好みです。今年に引き続き来年も「これからの地図デザイン」というテーマは考えていきたいと思います。

写真は地図を購入下さった方が送ってくれたものです。子供達と犬が一緒に地図を見てる! 犬が地図を踏まない場所に立って見ているのがかわいい、とてもすてきな写真です。うれしいな〜!

来年もよろしくお願いいたします。皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。